国際法教育ワークショップ③ 『国際法を「たとえる」ーー授業で使えるアナロジー』
第3回の国際法教育ワークショップでは、学びの現場で使えるテクニックを共有するために、「授業で使えるアナロジー」について話し合っていきます。アナロジー(類推)とは、「知りたいことを、それとよく似た既知のことにたとえて考えること」であり、国際法の文脈では、類似性を有する国際法以外の事柄を用いて説明することを意味します。特に「学ぶ人」が多様化している現在、専門的な知識を有しない学習者に国際法を伝える場合、その理解のギャップを埋めるために有効的な手段として可能性を秘めています。
たとえば、国際法律家は、医者・音楽家など身近なプロフェッショナルと似ていないか?解釈や責任のルールは、ゲームやスポーツのルールと比べられないか?などです。文芸・美術作品に込められたメタファー(隠喩)や、マンガ・アニメなどの現実離れしたフィクションも具体例に加えても良いでしょう。同時に、国内法類推に対して批判が向けられてきたように、安易なアナロジーの利用には、正確な理解を妨げたり誤解を招いたりするリスクも存在します。アナロジーを賢く活用するためには、わたしたち教員はどうすればよいのでしょうか?
今回のワークショップでは、参加者が普段の授業で活用しているアナロジーを紹介し合いながら、国際法教育におけるアナロジーの可能性や問題点について理解を深めていきます。
- 根岸陽太 西南学院大学准教授
- 二杉健斗 大阪大学准教授
- 平野実晴 立命館アジア太平洋大学助教
📅🕒日時・実施形態
2023年(令和5年)2月17日(金) (開場14:30)15:00~17:00
ハイブリッド形式(対面:同志社大学 & オンライン)
15:00~15:30 イントロダクション
- 国際法教育ワークショップの説明
- アイスブレイク(今学期の振り返り)
15:30~17:00 ワークショップ
- アナロジーとは?
- 具体例の紹介
- グループワーク(45分):対面とオンラインに分かれて作業
- 全体共有
- まとめ、今後の課題
📍会場
同志社大学 今出川校地 弘風館 4階 K49教室
京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅 下車すぐ
📮参加登録・資料共有
Google Form
- ワークショップでは、参加者の皆様が国際法の教育の場でお使いのアナロジーを共有し合います。可能な範囲で、アナロジーの例の記述、資料(スライド)などを共有していただけますとありがたく存じます。
開催記録
アナロジー(類推)は、専門的な知識を有しない学習者に国際法を伝える場合、その理解のギャップを埋めるために有効的な手段として可能性を秘めている。このワークショップでは、参加者が国際法の授業で活用しているアナロジーを紹介し合いながら、国際法教育におけるアナロジーの可能性や問題点について理解を深めた。