国際法教育カフェ④ 国際法教育とわたしーー教材編者に聞く①
国際法は世代を超えて受け継がれていく。若手教員が後進に教えていくにあたって、先輩教員たちがどのような経験をしてきたかを聞いてみたい。でも世代の壁は意外と高いもの。「緩やかに交流できる "カフェ" のような雰囲気があればいいのに…。」
そのような声に応える「国際法教育カフェ」では、ゲストの先輩教員からざっくばらんに話していただき、若手も交えて意見交換する時間を持っていきます。昨年度の国際法教育カフェでは、ゲストの岩月先生・小林先生・小坂田先生からのお話をもとに、学部ゼミと模擬裁判、教材作成などに関して語り合いました。
第4回目となる今回からは、新シリーズ「国際法教育とわたしーー教材編者に聞く」が始まります!昨年度よりも上の世代の先生で、教科書などのご執筆経験をお持ちの方から、学生時代の教育・教材の様子や教科書の執筆体験などを伺っていきます。 新シリーズ初回は、柳原正治先生を囲んで行います。対面でのカフェ開催は今回が初めてです!国際法学会研究大会に合わせて、ぜひご参加ください。(文字による開催記録を後日公開する予定です。)
- ゲスト:柳原正治先生(放送大学)
- 日時:2024年9月1日(日)16時~17時
- テーマ:「国際法教育とわたしーー教材編者に聞く①」
- 場所:西南学院大学(〒814-8511 福岡市早良区西新6-2-92)
- 形式:対面(参加登録された方に詳細をお送りします)
- 登録: こちら からお願いします(懇親会参加希望の方は8月26日までにご回答ください)
※ このイベントは、「国際法教育の比較研究と若手教育者の能力育成―分野・国境・世代を超えるコラボレーション―」(公益財団法人 末延財団「比較法・外国法研究教育プロジェクト助成」から支援を受けています。
開催記録
今回は柳原先生に、複数の国際法の教科書の執筆・編集に携われたご経験をもとに、①先生が学生だった時の経験、②大学での講義、③国際法教材のお話を伺いました。
①では、先生が用いた教科書、インパクトのあった教材、学部生の頃の国際法の講義についてお話くださいました。②では、講義で説明が難しい論点、大学の制度変更に伴う講義方法の変更、使用教材の変化、過去と比較して現在教える際に意識されていることについて、③では、教科書執筆・編集のきっかけ、教科書執筆・編集の際に参考にした教科書、教科書執筆・編集で特に注意を払われていることについてお話しいただきました。
質疑応答では、参加者から最も印象に残っている事件、教科書執筆で念頭に置いた点、日本の実行への言及の多さ、教科書と講義の関係、法律学を専攻していない学生に国際法を教える際に意識する点、複数の学説の教え方などにつき質問がなされ、それぞれご回答いただきました。
最後に、柳原先生より過去と現在で教育の位置付けは変わりつつも、変わらない高い専門性に基づいた教育に誇りを持ってほしいとのエールをいただき、和やかに終了しました。
会場:西南コミュニティーセンター場所・設備
- Wi-Fiはゲストも利用できますが、事前にEduroamを登録した方が便利です